「それはNOと言っていいですか?」が誰からも出ない瞬間
NOが言えない現場は、性格の問題ではありません。
仕組みの問題です。
この規模の現場では、判断の失敗が「個人の責任」として処理されます。
一度でも、
「なぜ止めなかったのか」
「なぜ反対したのか」
を個人に向けて問われると、
NOはリスクになります。
結果として、次が同時に起きます。
・最終判断者が曖昧になる
・決定理由が残らない
・結果だけが後から評価される
黙ることが、最も安全な判断になります。
誰も決めていないのに、なぜ業務だけ進めてしまうのか
NOが出ない現場では、意思決定が行われていなくても、作業だけは前に進みます。
止める人がいない。
戻す人もいない。
だから「とりあえず」で流れていきます。
・前回も止めなかったから
・今さら反対しづらいから
・判断は上がやると思っているから
こうして誰も決めていないまま、現場だけが動き続けます。
結果が悪ければ、「なぜ止めなかったのか」と問われ、決めていないのに責任だけが後から発生します。
この規模になると、NOを出した人だけが損をする
この規模の現場では、判断の結果が「仕組み」ではなく「個人」にひもづきます。
決めた理由は残らない。
プロセスも評価されない。
結果だけが、あとから切り取られます。
・うまくいけば「たまたま」
・失敗すれば「なぜ止めなかったのか」
こうした評価が一度でも起きると人はNOを出さなくなります。
判断しない人は責められない。
判断した人だけが矢面に立つ。
その空気が広がると現場からNOだけが消えていきます。
「確認します」に置き換わった瞬間、判断は消えている
NOが言えない現場では、判断は「確認します」という言葉に置き換わります。
反対ではない。賛成でもない。ただ、決めない。
・「一度確認します」
・「関係者に聞いてから」
・「念のため待ちましょう」
こうした言葉が増えた瞬間、判断はすでにその場から消え、確認が必要なのではなく、誰も決めたくないだけです。
この状態が続くと、現場は「判断する場所」ではなく、「判断を避ける場所」に変わっていきます。
NOを出さなかった現場に共通する評価の仕方
この現場では、判断のプロセスが評価されません。
・なぜ止めたか
・なぜ進めたか
・誰が決めたか
これらが残らないまま、結果だけが評価されます。
こうした評価が続くと、人は判断しなくなります。
正しさより、責任を避ける行動が選ばれます。
明日やるべき、たった1つの行動
まず確認すべきなのは、数字ではありません。
「この判断を、誰が持っているのか」
これを即答できない業務が1つでもあるなら、その現場は、仕組みではなく人で無理に回っています。
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